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くらちゃんねる


諸行無常 

 

3ヶ月前の猛暑が嘘のように、最近はすっかり秋が深まってきました。
秋といえば読書ですが、私は本を読むのに時間がかかるため、
「読書の秋」とはあまり縁がありません。
(なるべく時間をみつけて本を読むようにしているのですが・・・。)

そんな私は、A4に1ページ程度の、ある1つのコラムを大切にしています。
宗教学者の山折哲雄さんが、日経ビジネスの2009年3月16日号に寄せたものです。

当時はリーマンショックの直後で、世界経済が混沌としていた時ですが、
コラムの書き出しは次のようなものでした。

「今世間は世界同時不況で随分大変なことになったと騒いでいる。
経済を専門としない人文学の徒である私にしてみれば、要するに景気変動の1つに過ぎない気がする。
物事、いい時もあれば悪い時もある。照る日もあれば曇る日もある。
それを目先の危機的状況だけに目を奪われて右往左往する。
これはなんとも情けない。」

当時、私は証券会社に勤めていましたが、
確かに目先の業務に追われ大局を見失っていたように思います。
そのような時だからこそ、よけいに鮮烈で新鮮に感じたのかもしれません。

また、山折さんは経済用語の「景気変動」を宗教用語の「諸行無常」と表現され、
次のように続けておられます。

「(日本人の)心のDNAの奥底には諸行無常が流れ続けている。
(日本は)アジアで最も速く近代化に成功する過程で、
生き残り戦略を我々自身の血肉としてもきた。
(中略)
言うなれば道徳と資本主義の両立であり、
それは二宮尊徳の教えにも通じる。」

日本で最初のファイナンシァルプランナーといわれる、二宮尊徳(通称・二宮金次郎)。

「読書の秋」に誘われて、最近読み直したコラムですが
また新たな一面と出会うことができました。

当初、全く気に留めなかった1文ですが、
立ち居地の違いで大きく意味を持つようになったのです。

ある時は1人の証券マンの目を覚まさせ、
またある時は、ファイナンシァルプランナーとしての
意を強固なものとさせる。

「道徳と資本主義の両立」

「煮詰まった心」を清めてくれる、私の大切なコラムです。

category: マネー

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コメント

 

無常無常

なかなか良い文章書くやん☆

良ちゃん #JyN/eAqk | URL | 2010/11/11 06:36 | edit

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