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くらちゃんねる


4月の円高 

 

79円75銭。

1995年4月19日。
為替相場はその日、史上最高値(当時)を記録しました。
日本の巨額な貿易黒字を背景に、
自動車を巡る日米通商交渉が暗礁に乗り上げるたびに、円高がすすんだのです。

当時、私は新入社員。
右も左もよくわからない証券マンでした。
それから22年。
2017年4月も円高にマーケットは翻弄されています。
(もっとも、当時ほど強烈な円高ではありませんが…。)

今回の円高の要因は。
①3月15日米利上げで「円安」材料出尽くし
②トランプ政権の混乱による「円高」への材料すり替え
③将軍様ご乱心による株安&円高パッケージ売買
こんなところでしょう。

まず①について。
3月15日、米連邦準備理事会(FRB)は3カ月ぶりに利上げに踏み切りました。
市場の一部では、FRBは2017年に4回利上げをするのではないかと懸念されていました。
ところが、イエレン議長が当面は3回の見通しであることを表明したため、
一旦材料出尽くしの「ドル売り」で、円高がすすんだという見立てです。

そこに②のトランプ政権の混乱が追い打ちを掛けます。
3月下旬、トランプ大統領は看板政策である
「オバマケア代替法案」の議会下院での可決に失敗しました。
最もハードルが低いとみられていた案件にいきなりつまずた格好で、
今後の「税制改正」や「巨額のインフラ投資」の実現に暗雲が垂れ込めています。

困ったトランプ大統領は「ドルは強すぎる」と口先加入をおこない、
支持層である製造業の注目を為替動向にすり替え、窮地をしのごうとしたのでは…。

この口先介入には財務省の通貨当局者もいらだちを隠さなかったようです。
2月の日米首脳会談で為替を含めて幅広く経済問題を話し合う
日米経済対話の設置が決まりました。
窓口のトップは、麻生太郎副総理・財務相とマイク・ペンス米副大統領。
これは事実上トランプ大統領から「為替」を遠ざける財務省の周到な戦術でした。
ところが相手は「気まぐれ」トランプ。
トランプ大統領の「ちゃぶ台返し」で一本取られてしまいました。

そして③。
将軍様がアメリカや中国の忠告も聞かずに、
核開発やミサイル発射実験をやめようとしません。
トランプ大統領も戦略的に軍事作戦も辞さない構えを見せています。

無責任な表現になってしまいますが、
軍事的な緊張高まっている場所は遠く離れた中東ではなく、日本のすぐ近くです。
当然、不測の事態を嫌気して株安がすすんでしまいます。
今のマーケットでは「株安」と「円高」はワンセット。
つまり今回の「地政学的リスク」は「円高」材料となってしまいます。

悪い時には悪い材料が重なるものですが、ある意味それがマーケット。

それよりも対局は「円高」ととらえるべきなのかもしれません。
だから「円高」の材料にはすぐに反応してしまうのではないでしょうか。

22年前の「円高」を思い出しながら、「4月の円高」を検証してみました。

category: マネー

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