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コロナショックⅧ<半値戻しは全値戻し> 

 

24008.99ドル。
NYダウ、4月9日のザラ場高値です。(ザラ場とは取引時間中のことです)

相場には「半値戻しは全値戻し」という格言があります。

「半値戻し」とは、
相場が下落した後、反転して戻りに転じた時、下げ幅に対して半分程度まで戻ることをいいます。
例えば株価が1,000円から500円まで下落した後に、この下落幅500円の半分となる250円を戻す、
つまり株価が500円から反発して750円まで戻すことです。

冒頭の、24008.99ドルはコロナショックの半値戻しになります。
コロナショック直前、
NYダウは29568.57ドル(2月12日ザラ場高値←史上最高値)をつけていました。
これが、18213.65ドル(3月23日ザラ場安値)まで11354.92ドルの大暴落です。
この下げ幅の半値戻しは、23891.11ドルになります。
つまり、NYダウはコロナショックの半分を取り返したことになります。

さて、「半値戻しは全値戻し」の意味することは、
一般的には相場の反発力の強さを強調したい時に使用されることが多いようです。
株価が何らかの要因で下落しても、その下落幅の半分を戻すくらいの反発力があれば、
いずれは元の水準まで戻る勢いや上昇力があるということです。

確かに中長期的に見れば世界人口の増加を担保に経済規模は拡大するでしょうし、
産業の新陳代謝がすすみ株価は上昇することが予想されます。
マーケットがこれまで、ブラックマンデー、ITバブル崩壊、リーマンショックなど
多くの困難を克服してきたのをご覧いただければ、ご理解いただけると思います。

ところが、「半値戻しは全値戻し」にはもう1つ意味するところがあります。
それは、半値戻しは一時的な反発に過ぎないという考え方です。
半値戻しが戻りのメドや戻り売りのタイミングではないかということです。

資産運用は中長期的なスタンスが基本ですが、
利益確定売りのタイミングを逃した方や、
高値圏で買って含み損を抱え、少し精神的にまいっている方などもいらっしゃるのでは…。
そのようなケースは
下落相場の中で半分も戻せば良しとして、欲張らずに手仕舞うのも選択肢かもしれません。

あくまでも私見です。

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コロナショックⅦ<2番底とは> 

 

緊急事態宣言が、4月7日(火)安倍首相より発令されました。

新型コロナウイルスの感染者数は増加の一途をたどり、まさに緊急事態。
ところが物事を先取りして動くマーケットは一足先に緊急事態をしのぎ、現在は小康状態。
日経平均の当面の底は、3月19日の16552円(終値ベース)と思えます。

マーケットが落ち着きを取り戻した要因は金融政策と財政政策によるものです。

まず、金融政策。
米国(FRB):緊急利下げによるゼロ金利政策の復活&約77兆円の米国債買い入れ
日本(日銀):ETF12兆円&REIT1800億円の買い入れ(これまでの倍額)

次に、財政政策
米国:約220兆円の財政出動
日本:約108兆円の財政出動

なりふり構わぬ株価・景気対策と言っていいでしょう…。
日経平均は4月8日(水)時点、19000円近辺で推移しています。

もうこれで安心かといえば、さすがにそんなに甘くはないでしょう。
コロナショックの根本的な解決は、感染拡大の終息&治療薬・ワクチンの開発です。
これらは一朝一夕になされるものではありません。

やはりマーッケトは2番底を探りにくるとみるほうが無難と思われます。

2番底とは…、
1度底を打って好転した後に、再度悪化(下落)して底を打つことをいいます。
2008年のリーマンショック時にも同じ動き方をしています。

リーマンショックの際は
起点を2008年9月12日の12215円とすれば、
1番底は、そこから28営業日目の10月27日の7163円。
コロナショックでは、
起点を2020年2月6日の23874円とすれば、
1番底は、くしくも同じ28営業日目の3月19日の16552円。

同じ道をたどっているような…。

では、リーマンショックの2番底はというと、2009年3月10日の7055円になります。
もちろん、まったく同じ道を歩むとは思えませんが、
仮にコロナショックにこの日柄を当てはめると、2番底は7月末から8月にかけてになります。

これから主要上場企業の決算発表が行われますが、
さすがに今回はコロナショックの影響がどの程度か読めず、波乱含みの展開になるでしょう。

慎重な姿勢は当面崩すことはできませんね…。

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コロナショックⅥ<ECMO> 

 

志村けんさんが亡くなりました。

寂しいですね…。

志村さんは
新型コロナウイルスによる肺炎で集中治療室に運ばれた時、
既に自力では呼吸できず、人工心肺装置(ECMO)が使われていたと報道にありました。

ECMOとは、
自力で呼吸する機能を失ったり、事故などで心臓が停止したりした場合に、
心臓や肺の機能を体の外で置き換える装置です。

血液を患者の体外に取り出し、酸素を供給し二酸化炭素を排出してから戻します。
国内では2月時点で約1400台が設置されているようです。

そのECMO、国内最大手のテルモが増産を決めました。

テルモはカテーテル治療で使われるガイドワイヤで、世界シェアの60%を握っています。
ECMOの増産でマーケットからの評価がまた上昇しそうですね。

ただ、増産が決まったとはいえ、
ECMOは酸素を送り込む場合の濃度調整や心拍チェックなど扱いに高度な知識も要します。
治療のための装置を増やすだけでなく、
医療従事者の確保も感染拡大に対応するための課題とのことです。

治療薬、ワクチン、医療装置などが行き届き、
天国の志村さんに
「だいじょうぶだぁ」と1日も早く言ってもらいたいですね…。

<日本経済新聞・2020年4月2日(火)の記事を多く引用させていただきました。>

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コロナショックⅤ<治療薬&ワクチン> 

 

新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で、気になるのが治療薬とワクチンの開発です。

現状は、これまでに使われている既存薬の応用が検討されています。

アビガン。
中国科学技術省は3月17日、新型コロナ治療の臨床研究で有効であると発表しました。
日本政府は、
タミフルなど既存薬が効かない新型インフルエンザ対策として200万人分備蓄しています。
近く、新型コロナ治療薬として正式に承認する手続きに入るようです。
開発したのは富士フイルム傘下の富士フイルム富山化学です。

カレトラ。
2000年に抗HIV薬として承認されています。
ウイルスの増殖を抑える薬で、かつて感染症のSARSやMERSにも有効ではないかといわれました。
そのような経緯で日本でも充分な説明と同意が得られた患者さんに使用されているようです。
アメリカのアッヴィ社が開発しました。

レムデシビル。
エボラ出血熱の治療薬で、
ウイルスの増殖抑制効果があることが中国で確認されたようです。
アメリカのギリアド社が開発したものですが、
同社は新型コロナ向けに4月中に結果を出したいと意気込んでいます。

このほか国内では
ぜんそく薬のシクレソニド(帝人ファーマ)や
急性膵炎薬のナファモスタットの試験投与も始まるようです。

さらに武田薬品は最短で9カ月後に新型コロナ治療薬を、
アンジェスや田辺三菱製薬がワクチンの開発に着手しています。

早期の治療薬やワクチンの開発を祈るばかりです…。

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コロナショックⅣ<株価下落に拍車をかけた現価格の暴落> 

 

40万人。
全世界の新型コロナウイルス感染者数(3月25日時点)です。
パンデミック(世界的大流行)が加速しています。

コロナショックで心配されるのが、
患者の急増に対し医療体制が追い付かないことです(オーバーシュート)。
イタリアなどでは既に発生しており、死亡率の上昇を招いています。

マーケットも多くの懸念材料を抱えています。
その1つが企業倒産。
今、まことしやかにささやかれているのが、米国シェール企業の破綻です。
コロナショックで世界的に株価が大暴落していますが、
その一端は、原油価格の下落にあります。

3月上旬、事実上原油価格を決めているサウジアラビアとロシアが話し合いをしました。
原油価格を上昇させるために協調減産を目指したものです。
ところがこの話し合いは、原油高によるシェア低下を懸念したロシアの反対で決裂しました。
プーチン大統領の支持基盤である石油企業が強硬に反対したようです。

これまで原油価格安定のため努力を重ねてきたサウジアラビアは堪忍袋の緒が切れ
「だったら俺らも増産よ!!」
180度方針を転換し、原油価格の大暴落が始まりました。

アメリカ原油先物市場・WTIの価格は
1月に1バレル=63ドルであったものが、3月18日には20ドル弱まで下落しています。

これに悲鳴を上げているのが、米国シェール企業。
米国のシェール企業の採算ラインは1バレル=40~50ドル。
つまり現在の価格では原油を掘れば掘るほど赤字が出る状態です。
ちなみにサウジアラビアの採算ラインは1バレル=2.8ドルですので雲泥の差があります。

米国シェール企業は財務基盤が弱いとのことです…。

心配は尽きません…。

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